異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

ルータのファームウェアをオープンソースのものに更新してみた

家のルータの純正ファームウェアが更新されなくなってしばらく経った。特に不具合があるわけでもなかったが、Backdoorの報告があったりしたのでこの際、前から名前が気になっていたオープンソースのファームウェアに代えてみることにした。自分への備忘録としても記載しておく。
※もしこのブログを参照してアップデートを試みる方は自己責任でお願いします。

  • Backdoor報告

some codes and notes about the backdoor listening on TCP-32764 in linksys WAG200G.
https://github.com/elvanderb/TCP-32764

  • オープンソースファームウェアGargoyle

Gargoyle
http://www.gargoyle-router.com/index.php

その名もガーゴイル。ドラクエに出てくるモンスターみたいですね。OpenWRTのユーザビリティ強化版のようで、ほかのサイトでの評価も悪くない。やはりOpenWRTから派生したDD-WRTは以前、別ルータに導入した経験があったので今回は少し別モノにチャレンジしてみた。(本音を言えばドラクエモンスターっぽい名前の響きに勝てなかった・・・。)

導入自体は至って簡単。自分の使っているルータの機種をひかえておいて、サイトからダウンロード。現時点での最新バージョンは1.5.11。ルータに使われているチップも事前に調べておくといいだろう。もし安定版が必要であればバージョン「1.4(stable)」を選ぶ。

リストは膨大のように見えるが、ルータ機種で検索すればすぐに出てくると思う。例えば以下のように。上の段(*-factory.bin)は初期インストール時に使用するイメージ。下記の段(*-sysupgrade.bin)は適応済みGargoyleをアップグレードをするときに使用する。

※上記はあくまで例です。実際にアップデートを行ったルータ機種とは異なります。

今回は初期インストールであったので、既に稼動している純正ファームウェアから"*-factory.bin"をそのまま(純正ファームウェアの)アップデート機能を利用して適応。とても簡単。しばらく待つとログイン画面へ。ログイン画面へ飛ばない場合は"http://192.168.1.1"をアドレスバーへ打鍵してエンターキーを押下。

初期IPアドレス、及びパスワードは以下の通り。初期ログインの時にパスワードの変更を求められます。

ログインすると、純正ファームウェアでは見られなかったネットワーク帯域使用率などが、ほぼリアルタイムのグラフで見られるように。これは結構うれしいかも。

今だよくわかっていないのはワイヤレスLANの設定だ。無線は問題なく使えてはいるのだが、802.11nのフル機能が活用できていないようだ。具体的には帯域が300Mbpsまで出るはずが、150Mbpsまでしか出ていない。今後調べて対応していく予定だが、ネットを徘徊する程度では全く気にならない。300Mbpsにすれば巨大ファイルの転送時に効果を発揮しそうだが、そのような場面はほとんどなくなっているので今は放って置くことにする。

今のところ非常に安定稼働しており、全く支障はない。QoS機能もあったりするようなので、今後試していきたいと思う今日この頃なのである。