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異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

ユニクロは本当にグローバル企業なのか?

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ユニクロの製品は決して悪くないものが多いと思うが、企業としてみた場合、いささか疑問符がつく組織だと思う。

ユニクロ柳井正社長の後継者は息子か?「世襲しない」と公言しているが...
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/05/uniqlo-first-retailing-_n_4546486.html

端的にいえばブラック企業の部類に入ると思っている。いろいろと理由をつけてブラック企業のレッテルをはがそうとあの手この手を使って弁明しているが、離職率やうつ病罹患率が高いのはここでは言うまでもないだろう。

またグローバル、グローバルと声高に叫ぶ割には経営幹部に外国人は一人もいない。

役員情報
http://www.fastretailing.com/jp/about/company/profile.html

本来、そんなにグローバルを叫ぶのであれば役員が陣頭を切って「グローバルの風」を経営陣の中に入れてしかるべきだと思うがそうはなっていないのがこの会社の実情である。経営幹部に日本国籍でない人間が一人もいない会社を「グローバル企業」とはたして呼べるのだろうか?百歩譲って「グローバル企業」だとしても、この状態で恥ずかしげもなく声高に叫べるその厚顔に感心する。

ファーストリテイリングが目指す「世界同一賃金」についてもそうだ。これは世界同一最低賃金を目指していると勘ぐられても仕方がない制度だと思っている。世界で最も安く働いている国の賃金にほかの国も合わせていく。「あの国ではこんな低コストで可能なのに、なぜおまえたちにはなぜできないのか!」と大きな声で詰め寄れば、気の弱い人であれば利益が上がらないのは「自己責任」として取ってもおかしくないだろう。

上記の記事では世襲の可能性を(やや肯定的に)書いているが、おそらくこれもグローバル化とはほど遠い一族経営を目指していると思う。この会社の株式保有率も見てみよう。家族だけで約33%もの株式を保有しているのだ。

株式の状況
http://www.fastretailing.com/jp/ir/stockinfo/breakdown.html

一部上場の企業でありながら、グローバル化の錦の元、世界の人を可能な限り安い人件費で働かせ、一族を潤わせる経営方針を貫いていると思うのは私だけだろうか。世襲を行わないと述べているが、記事にもあるような「株主の最大利益になる」といった、もっともそうな理由をつけて結果的に「ほかに選択肢がなかった」として一族の誰かをトップに据えるつもりではないだろうか?

ここで述べたことは状況を元にした推測に過ぎない。だが、漏れてくる情報を元に論を組み立てればこのように考えられなくもないだろう。

グローバル企業の定義など恣意的にどうとでも作れるものだと思うが、ファーストリテイリングが目指すグローバル企業はダークな意思を感じさせるものだ。世界中の人々を隷属させ、とある一族の繁栄のために富を集約させていく中世の帝国支配構造にも類似している。所詮、グローバル企業とはこんなちっぽけな欲望のようなものなのだろうか?今は日本を担う企業なのかも知れないが、明日の穀潰しとなる日も近いかも知れない。