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異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

英国でのお酒

日本ではこの季節、忘年会もたけなわでお酒を呑む人、呑まない人、想いはいろいろだと思う。英国でもクリスマス前はどこでも呑み会で街中が華やぐ。今回は英国の呑み会について少し触れてみたい。

ご存知の方も多いかと思うが、英国ではバブが多い。ビールを街の角にあるパブで呑む習慣は別にクリスマス前でなくとも結構見かける。ちょっと日本と変わっているのが、木曜日の夜に一杯引っ掛ける人が多いことだ。普通は次の日が休みの金曜日だろうと思うが、なぜか木曜日も多い。なぜ木曜日に呑むのか聞いてみたことがあるが、金曜日は休みの前の日だからという、よく分からない回答されたことがある。要するにもう金曜日は仕事を真面目にやる日ではないということのようだ。この辺の仕事観の違いもなかなか面白い。

また昼間から呑んでいる人もよく見かける。昼食後に仕事があるというのにワインを一杯やっている人はざらにいる。昼食にお酒という習慣は日本でも昔あったらしいが、昨今ではほとんど見たことはない。ヨーロッパ人は人種的にお酒に強いとも聞くのでワインの1、2杯ではきっと酔わないのだろう。

パブで呑むときは基本的におごり合う。バーカウンターの前は人だかりができるので誰かが代表して数人分のビールなどをまとめて買いをする。持ちつ持たれつでお酒をおごり合うのが習慣となっているのだ。パブの中は混み合うので、ほとんど叫び合うように会話する。それでも会話の内容は英語なのと、酔ってくると会話が支離滅裂になるのとで半分も理解できない。何か食べ物にすがろうとするが、これもパブのもう一つの特徴であるが、食べ物がほとんど出ない。ナッツやパン程度のおつまみが出るところはあるが、ほとんどの人は胃の中が空っぽの状態でひたすら呑むのが習慣のようだ。そのため酔うのも早い。
食べずにひたすら呑む習慣には未だに慣れずにいる。聞いているとどうも家についてから夕食を食べている人もいるようだが、こちらとしてはかなり酔った状態では食欲も湧かない。これも体質の違いに依るものなのだろうかと思ったりするがよくわからない。

呑み会が終われば飲み屋の前で二次会の相談などして、ウダウダたむろうのが日本流だろう。英国でも似たようなことはあるが、行きたい人はすぐに2次会に行く。そしてほとんどの人は思い思いの時間にバラバラと切り上げていく。近くで呑んでいる人に「帰る」と声をかけてふっといなくなる。なので、いつの間にか知っている人がいなくなっているケースも少なくない。

基本的に英国のパブは社交場的な面も強いので、知らない人からも声をかけられる。どこからともなく知らない人が輪の中に入って一緒に呑んでいたということも珍しいことじゃない。その場の飲み友達として会話するもよし、また名刺などを交換してビジネスにつなげている人も中にはいる。

英国の街中でお酒を呑む機会はかなり多い。米国ではあまりなかったことで、これは米国が車社会であることが大きいと思う。車に乗ることがわかっているのであれば、呑む量も必然と少なくなる。とはいえ、中にはそうでもないケースはあるらしいが。
記憶を失くすほど浴びるようにお酒を呑む人がいるのはどの国でも変わらないようで、この季節はそういった話をよく聞く。皆さまも昨日の記憶は残し、明日にアルコールが残らないよう、呑む量には気をつけたいものです。