異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

Mavericksを仮想環境で運用してみる 〜 後編

前回、VirtualboxでMac OSX Mavericks起動試みの顛末を書いてみたが、今回はVMwareでの起動を記載しておく。結果的にこちらのほうは、細かい問題はあるが、とりあえず起動はしている。

準備したのはVMware Player 6.0.2と前回作成したOSイメージファイル。

VMwareのインストールは非常に簡単で、ダウンロードしたファイルに実行権限がついているか確認した後、sudoをつけて以下を実行。

sudo ./VMware-Player-6.0.2-1744117.x86_64.bundle

あとは、基本的に"I agree"(ライセンス契約同意)とか"Yes"とか"Install"などを選んで、"Next"をクリックしていけばインストールされる。

問題は、VMwareの初期インストール状態ではMac OSが仮想OSとして選べないことだ。以下よりロック解除するツールをダウンロードする。ダウンロードにはメンバー登録が必要であるが、仮想化に必要なツールは度々ここで見つかるので登録しておいたほうが無難だ。

VMware Unlocker for OS X - InsanelyMac Forum

※ 2015.06.18 追記 ※
VMware Player 7以降を使用する場合は以下のリンクより最新バージョン(2.x.x)をダウンロードすることを推奨。
Unlocker - InsanelyMac Forum

圧縮ファイルを解凍すると、以下のようなディレクトリが出来上がる。

<EXPAND_DIR>/unlock-all-v130/linux
※<EXPAND_DIR>部分は解凍したディレクトリによって異なる

そこにある、「install.sh」というファイルに実行権限があることを確認し、sudoをつけて実行する。

sudo <EXPAND_DIR>/unlock-all-v130/linux/install.sh

そうすると、以下のように「Apple Mac OS X」が選択可能になる。

f:id:pukarix:20140519070118p:plain

ここまでくれば、先に作成したOSイメージを読み込ませて実行していけばよい。ただし、途中、インストールするディスクの選択を求められる場面がある。

f:id:pukarix:20140519070806p:plain

その場合はユーティリティ→ディスクユーティリティを選択し、インストールディスクを作成する。

f:id:pukarix:20140519071024p:plain

一通り自分用に設定してMac OSのインストールが完了した後、次にVMware Toolsを仮想マシン上から行う。以下よりVMware Toolsをダウンロードする。これを入れることにより、解像度の変更、ホストとゲスト間のクリップボード共有などを行えるようになる。

VMware Tools for OS X (darwin.iso) - InsanelyMac Forum

このファイルを如何に仮想マシン上に転送するかだが、ネットワーク上にある、共有ドライブやUSBドライブから読み込ませてもいいだろう。

 

Virtualboxに比べて、かなり楽にインストールが済んだ。いくつか問題は残っているが、ほとんど違和感なく使えている。残っている細かい問題は、

  • 音が出ない。
    サウンドドライバの読み込みが上手く行かないのか、まだiTunes上から音が出せていない。
  • プレビュー.appでPDFファイルを表示できるが、左フレームにページのサムネイル表示が消えてしまっている。
    ページが表示されないため、スキャンしたPDF文書のページ順序入れ替えが非常にやりにくい。いまのところ別ツールで対応している。

多少不便な点もあることは否めないが、さすがに昔から仮想化技術に取り組んでいる老舗だけ合って、完成度は高い。Virtualboxの利便性も捨て難いが当面、Mavericksの稼働はVMwareにおまかせしようと思う。

またインストールにあたって、以下のサイトも参考にさせていただきました。情報、ありがとうございます。

ubuntu上のVMwareでMac OS X Mavericks (10.9)のインストール VMware Playerへの細工編 | Linuxから始める先端IT