異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

情報収集とその密室化について

ちょっと驚くべき数字ですね。ほんまかいな。

日本も「盗聴すべきだ」8割

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK0503G_V01C13A1000000/

 多くの国の諜報機関が盗聴を行っているから自分たちもやるべきとするのは短絡すぎはしないだろうか。敵国に向いていた盗聴行為が自国民に向くことに想像は及ばないのだろうか。現に米国ではテロ防止の美名のもと、自国民に対しても盗聴は行われ問題になっているのに。

一般的に情報の偏在化は情報を持つ側に力が偏りやすい。多くの秘密を持つ者が強いのは古今東西変わらないということだ。そして秘密が集中した権力者は、その暴走を止めることは誰もができなくなる。

もちろん常に権力が暴走することはない。しかし、一度でも暴走したらその被害は甚大である。原子力発電所のように。このことをを認識した上での「盗聴」支持なのだろうか?現時点での目的が「他国の情報収集」であっても、いつもそのベクトルが変わらないという保障はどこにもない。秘密保護法しかり、情報の密室/集中化は避けなければならないのを基本スタンスとしたい。