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異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

浦島太郎な筆者から見た日本で気づいたこと

living abroad

 英国に来て早4年近くなるが、わけあって今回はじめて少しの間、帰国することになった。どの程度日本の環境に変化が起きているのか、そして自分の中でどのように変化が起きたのか、見るのを恐れていながら、一方で楽しみでもある。今の時点でふと目についた点などをランダムにメモし、また紹介しておきたい。

  • 日本は暑い
    言うまでもなく、日本の夏は暑い。英国では今の季節、涼しいときは15℃、暑いときは25℃ぐらいである。まれに猛暑もあるが、それも1年のうち1週間もない。日本に戻って、忘れかけていた汗腺の開き方を思い出している状況である。

  • 室内が明るい
    日本の店舗や電車の中、個人の家でも照明が明るく感じる。白色の蛍光灯を多く使っているせいなのか、まぶしく感じるぐらいである。電車の中では本が読みやすくていいが、デパートや地下街などは目がチカチカして慣れるまでに時間がかかりそうだ。
    なぜ英国の室内は暗いのか。おそらく一般的な英国人と比べると、日本人は光の感じる割合が少ない気がしている。瞳孔を調べたわけではないので正確なところは分からないが、英国の夜の高速道路でも見にくいのでスピードを落としているところ、周囲の車にすごいスピードでバンバン抜かされた経験がある。たぶん欧州の人たちの方が夜目がきくのではないだろうか。

  • 人が多い
    夏休みシーズンであるというのも大きいと思うが、どこを行っても日本は人が多い。また、無駄に人が多いとも感じることもあった。機内預け荷物を受け取るためのぐるぐる回るベルトコンベアで荷物整理をするお兄さんたち、ガソリンスタンドで旗を振るおじさん、客が少なくともデパートで接客対応をする店員の多さ。失礼な表現かもしれないが、どれもこんなに人員を割く必要はない気がしてしまった。
    本人やその上司、および同僚たちからすれば、精一杯「努力」して頑張っているのだろうが、サービスを受ける側からすれば「過剰」に感じる人も多いのではないだろうか。本来注力すべきサービスの本質からズレた人員配置をしている企業や組織が多いのが気になった。

  • 人種は少ない
    日本は人種という面から見るとほぼアジア系である。観光客数が増えているとはいえ、中華圏をはじめとしたアジア系の人たちがその大半を占めるという。
    英国の都市部を歩くとわかると思うが、英語の中に混じって、多くの耳慣れない言葉が交わされていることに気づかれると思う。肌の色や服装も異なる人たちも珍しくない。もちろん地理的な位置関係も大いに理由としてあると思うが、人種や国籍から見た「国際都市」という側面からすると、まだまだ日本は立ち後れている面は見逃せない。

  • マスクをしている人が多い
    日本人の習慣として風邪などを引いたり、インフルエンザ予防でマスクをするが多いが、欧米では医療関係者やビルの取り壊し業者など凄まじいホコリが発生する現場以外で見かけることは非常に少ない。インフルエンザでも手洗いは推奨されるが、マスクはない。春先から夏にかけての花粉症も英国にあるが、薬で直すのが一般的で、マスクはしない。
    合理的に考えればマスクはとても効果のある道具だと思うのだが、彼らにとって口元を被うことに対してなんらかの抵抗感があるようだ。今度同僚に詳しく聞いてみたい。

  • 日傘をさしている人が多い
    特に女性に多いが、日焼けによるシミなどを気になさっている様子である。暑いなか、日焼け止め用の袖を着用している人も多い。
    夏が短いせいからなのか、英国でこのような光景はまず見かけない。逆にノースリーブで肌を焼こうとする人の方が多い。公園で日向ぼっこをする光景は日常的に目にする。
    白人系の人たちは皮膚の色素が少ないから、紫外線によるリスクは日本人より多いと想像しているが、肌を真っ赤にしながらも焼いている。背中がシミだらけという人も少なくないが、あまり気になさっている様子はない。
    これも合理的に考えれば日本人の方が肌を焼いても良さそうなものだが、逆の現象が起きているというのはなかなか興味深い。

  • トイレがほとんどウォシュレット付
    空港はさることながら、公共施設ではほとんどウォシュレット付のトイレが用意されていることに驚く。紙でおしりを拭けばいいだけのことだと筆者は思うが、そんなにウォシュレットは日本人にとって生活必需品なのだろうか?

 ほかにもいくつかあったかと思うが、今思い出せるのはこのぐらいだ。気づいた時点でまた列挙していこうと思うが、最後に英国の空港に設置されている礼拝室や祈祷室に触れておきたい。

 国際都市を目指したいのであれば、これらの宗教関連施設の整備は避けて通れない道である。羽田や成田空港にも用意されているのか調べてみたが、きちんと用意されていることに感心した。実際の使用者の意見を聞かないことにはなんとも言えないが、用意されていることの事実がまずは大切なことなのだと思う。

 筆者を含め、宗教心、特に一神教に対する理解の疎い日本人は多い。東京オリンピックという国際イベントを目指すのであれば、それに対する理解も避けて通れない道だと考える今日この頃である。