Yosemiteを仮想環境で運用してみる
昨年末にYosemiteを仮想環境で運用を試みたことがあったが、マウスの動きがカクカクな上、起動するにもえらく時間がかかり、すさまじく反応が悪くてとても運用に耐えうるものではなかった。
しかしその解決法を見つけたのでここに紹介しておきたい。なおこれはVMware、Virtualbox両方に適用できるソリューションなので(仮想OSであるYosemite側に適用するので)、興味のある方は試してみていただきたい。なお、ここでは仮想OSとしてのインストール方法は省略します。
行うことはそんなに難しくはない。まず以下のリンクより、「beamoff」というユーティリティをダウンロードする。以前にも述べたが、このサイトからツールをダウンロードするには事前にユーザ登録が必要なのであらかじめしておくことをお勧めする。
ついでにVMware Toolsもダウンロードしておいたほうが後で役に立つ。筆者の環境ではVMware Player 7.1を使用しているが、その場合は最新バージョンをダウンロードしておけば問題ない。なお、これはVirtualbox環境下では使う必要はない。
VMware Tools for OS X (darwin.iso) - InsanelyMac Forum
ダウンロードしたbeamoffをネットワークドライブやUSBドライブなどを使用して仮想OS上に転送する。筆者はNASを経由させて仮想OSであるYosemite上に配置させた。
Finderから見るとbeamoffはzip形式で固められているので、解凍してそのまま実行する。するとマウスのカクカクした動きはすぐに消えて、快適なMac OS Xが楽しめる。
ただ、このやり方ではログインする度に毎回beamoffを手動実行しなければいけないので、若干面倒である。実行形式のbeamoffを自分のわかりやすい適当なディレクトリに配置したあと、下記のようにログイン時に自動実行するように設定しておく。
この設定をしておくことで、仮想OSにログインした時点で自動的にサクサク動く環境を手にすることができる。
また、VMware Toolsの方はzipファイルを解凍すると「darwin.iso」というファイルがディレクトリの中にあるので、それをダブルクリックしてインストーラの指示にしたがって実行していけば特に迷うことはないだろう。VMware Toolsのインストールを終え、仮想OSを再起動すれば、ホストOS間とのファイルの受け渡しがドラッグ&ドロップで可能になったり、仮想OS側のスクリーンサイズ(解像度)もマウスでウィンドウサイズを普通に変更するようにできるようになるので非常に便利になる。
最後に余談ではあるが、VMwareとVirtualboxの使い勝手を比べた場合、筆者としてはVMwareのほうに軍配が上がる。これは好みによる個人差もあるかと思うが、仮想OSのインストールにおける容易さや準備されているツールの豊富さはやはりVMwareに一日の長があるように思う。
筆者は長年Virtualboxを使ってきたので、どうしてもVirtualboxを応援したいのだが、残念ながら最近はVMware Playerから仮想Mac OS Xを起動することのほうが多くなってしまった。Virtualboxは最新バージョンである、5.0がそろそろリリース予定のようであるし、ぜひ今後とも頑張ってもらいたい。