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異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

Kindle Paperwhiteで漫画を読む - 後編

 先日のエントリーでは、Kindle Paperwhiteで快適に漫画を読むためのツール群まで紹介した。なお今回紹介する作業の前提として、漫画を自炊し、JPGなどの画像ファイルがzip圧縮ですでにまとめてある状態として話を進めるたい。

  1. kcc/README.md at master · ciromattia/kcc · GitHub
  2. http://www.amazon.com/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=1000765211
  3. calibre - E-book management

◆ツールのダウンロードとインストール

 Kindle Comic Converter (KCC)は英語インタフェースではあるが、そんなに難しい設定はない。直感的に設定が可能なので迷うことは少ないはずである。

まずはtarファイルをダウンロードし、適当なディレクトリに展開しておく。筆者のPC環境はLinuxであるので以下よりダウンロードし、/optディレクトリに展開した。

f:id:pukarix:20150517051343p:plain

sudo mkdir /opt/kcc

sudo tar xvf ./KindleComicConverter_linux_4.5.1.tar.gz -C /opt/kcc

KCCのサイトにも記載されているが、依存関係のあるパッケージを使用する前にインストールしておく。

  1. sudo apt-get install python3 python3-dev python3-pip python3-pyqt5 libpng-dev libjpeg-dev p7zip-full unrar
  2. sudo pip3 install pillow python-slugify psutil scandir

 

次にKindleの.mobi形式にファイル形式変換できるようにKindleGenを入れておく。

f:id:pukarix:20150517050802p:plain

これも/optにディレクトリを作成しインストール。

sudo mkdir /opt/KindleGen

sudo tar xvf ./Kindlegen_linux_2.6_i386_v2_9.tar.gz -C /opt/KindleGen

先にインストールしたKCCが/usr/local/binにkindlegenファイルが必要なのでシンボリックリンクを作成しておく。

sudo ln -s /usr/local/bin/kindlegen /opt/KindleGen/kindlegen 

 

そしてcalibreをインストール。Linux版のインストールは以下のサイトから行う。

calibre - Download for linux

サイトにも記載されているが、以下コマンドラインからインストールする。(複数行に分かれて表示されているが一行なので注意)

sudo -v && wget -nv -O- https://raw.githubusercontent.com/kovidgoyal/calibre/master/setup/linux-installer.py | sudo python -c "import sys; main=lambda:sys.stderr.write('Download failed\n'); exec(sys.stdin.read()); main()" 

◆ ツールの設定とファイル変換

 KCCを起動する。

/opt/kcc/kcc

コマンドラインから起動しているが、適当にショートカットをデスクトップに作成して、マウスから起動させたほうが使い勝手がいい。

起動させたら以下の赤枠にある設定を行い、変換したい漫画ファイルを「Add file」から選んで、「Convert」を押下して変換されるのを待つ。変換時間はPCのスペックによるところが大きいが、最近のPCなら漫画一巻あたりの処理時間にそんなにかかることはないだろう。

f:id:pukarix:20150517054405p:plain

 

.mobiファイルが作成されたら、calibreの方にも.mobiファイルを読み込ませておく。calibreで漫画を管理しておくと何かと便利であるし、Kindleへのロードも手軽にできる。インタフェースは設定項目がたくさんあり、なんとなく一昔前の複雑怪奇なアプリに見えなくもないが、使い慣れたら違和感はなくなるだろう。また頻繁にアップグレードも行われているので、少しずつ使い勝手は良くなっていると思う。

calibre自体でもKindle用にフォーマット変換はできなくはないが、前編のエントリーにも記載したように、余白が余計に取られ縮小表示されたり、右から左にページをめくっていく漫画本来の読み方ができない。(calibreの変換では左から右へのページめくりしか対応していないようだ)

ほとんどの書籍管理には申し分ないのだが、あと一歩足りないのがなんとも惜しいツールである。

 

calibreに作成した.mobiファイルを読み込ませるには以下の「本を追加」を押下し、.mobiファイルを選択する。タイトルや著者の編集、表紙の追加などをしたいときには「書誌を編集」からいろいろとできるので試してみてほしい。

f:id:pukarix:20150517062229p:plain

本を追加したあとはKindleをUSB経由でPCにつなごう。自動的にcalibreのほうでKindleを認識してくれるはずである。以下のように問題なく認識されれば「デバイス」と「デバイスに送信」アイコンが表示される。

f:id:pukarix:20150517065346p:plain

あとはKindleで読みたい本を選択し、「デバイスに送信」にある下矢印を選択し、「メインメモリに送信」を選択すればKindleへファイルは転送される。その後Kindleのほうで、漫画を開けば快適に漫画が読めるようになるだろう。

◆ 所感

 以上、簡単ではあるがKindleで漫画を読む方法を紹介をした。今のところ、Linux PC環境下で、これ以上Kindleでうまく漫画を読む方法を筆者は見つけていない。是非ご存知な方がいれば、知識を共有して頂ければと思う。

 電子書籍はこれからもっと進化していく分野であると思うし、古書や美術書などの電子化しにくいものもされていくはずだ。そして自分が所蔵している書籍も電子化したいニーズも増えていくはずだ。

 ただ電子化すればいいというものでもなく、やはりデバイスを使用した読みやすさという部分にも気を使う必要が出てくると思う。もう少し簡単な手順で、さまざまなデバイスでも読みやすく生成できるツールがほしいところである。