異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

海外でのGPS使用にデータ料金は発生するのか

 最近ブログの更新が滞っているが英国をしばらく離れ、旅行に出かけている。Wi-Fiにつながる環境下でないと更新する気が起きないため、ついついサボりがちになってしまいますが、久しぶりに更新したいと思います。

 

 海外旅行に出かけると、何かと不便なのが上記に上げたWi-Fi環境。最近のホテルなどではWi-Fiを用意しているところは多いが、有料だったり繋がりにくい場合があったりします。現在滞在しているホテルでもそうで、電波が非常に弱くスマートフォンではうまく受信ができなかったりする。フロントに苦情を言ったところで、彼らはIT技術者でもないので適切な対応がされることは稀である。しかも、欧州のホテルは有線LANを用意している宿泊施設は少なく、もっぱらWi-Fiのみである。これは筆者の想像だが、建物が基本的に古いので、壁に穴を空けたり有線LAN配線設備を通すのが大変なのではないだろうか。

 ノートパソコンであれば、電源につないだまま使用したり、専用の受信強化アンテナを購入するという手はまだあるが、タブレットやスマートフォンなどではいかんともしがたい。電波を届かせる工夫や手だてをいろいろと調査しているが、なかなかいいやり方は見つかっていない。

 

 もう一つ困るのは3G回線などを利用してのデータ送受信である。SIMカードを現地購入し、入れ替えて使う手だてはあるが複数国にまたがる場合など何かと入れ替えるのが面倒である。またローミングでの使用はデータ使用料金が高くなるので、やはり避けたい。

 筆者はデータ送受信は基本、Wi-Fiが使えるところで行っている。欧州のカフェなどでは客に無料Wi-Fiを提供している所が多い。メールやメッセージのやり取りぐらいならこれで十分に間に合っている。

 問題は旅行先で使う地図である。Google Mapは地図データを随時ダウンロードしているため、海外では非常に使いづらい。なので、筆者は予め地図データをダウンロードできる"CityMaps2Go"というアプリを使用している。

 これで地図データは予め準備できるが、自分の現在地や目的地を知るにはGPSが必要である。筆者は別途GPSデバイスを購入し、このアプリとBluetoothで連携させて使っていた。しかし、 今回の旅行でこの方法が使用できないことがわかった。アプリをアップデートさせたせいなのか、iOS 8に上げたせいなのか、原因はわからずじまいだが、とにかくこのアプリとの連携が上手く行かなくなってしまった。

 これが発覚したときはかなり焦ったが、ひょんな偶然からデータ回線をoffにした状態でもGPSは受信できることがわかった。画面上はローミングで現地キャリアにつながっているように見えるが、実際にはデータ受信をしていないように見える。ちょっと来月のデータ使用明細が怖いが、おそらくGPSの位置情報取得だけを行う場合には料金が発生しない。データ回線使用量を計測するアプリから見ても、データ送受信している形跡はない。

 ちなみに筆者はデータ使用量計測アプリは以下を使用している。シンプルなインタフェースで使い勝手がいい。

 

 少し調べてみたが、以下の記事からでもGPSの使用のみではデータ料金は発生しないようだ。ただやはり使用するアプリは予め地図データを保存できるものが良さそうである。


 本当のところ料金が発生するか否かは料金明細を待つことにしたいが、今のところ問題はなさそうである。問題があれば即座にやめることにし、別の方法を考えたい。

 これが日本のスマートフォンやキャリアでも適用できるかどうかは不明だが、もし参考になればぜひ海外旅行の際にはお試しいただきたい。