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異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

アキバがなくともなんとかやっていけます

living abroad

いや、なければないでなんとかなるものです。

「海外にはアキバないからムリ」 ドメスティックな新入社員が過去最高 | 企業インサイダー | キャリコネ

赴任当初は確かにいろいろ困ったし、今でも困っているものはある。例えば、

  • 漫画の立ち読みができない
  • そもそもコンビニがあっても漫画はない
  • おいしいラーメン屋がない
  • アキバのような場所は確かにない

面白いことに人間、なければないで割り切れるようになるらしく、別の面白味を見つけにいけるようになる。どうしても別の面白味を見つけることが出来ない人/嫌な人は海外転勤などない、ドメスティックな仕事に就けばいいのだと思います。ただし、待遇や雇用条件が多少悪化するのは受け入れるしかないでしょう。自分の趣味を全面に出して人生を謳歌したいのであれば、ある程度の「マイナス」は仕方のないことだと思います。

筆者はパソコンオタクの部類に入ると思うが、異国ではパソコンのパーツはなかなか手に入らないと思い込んでいた。でもそのうちオンライン販売が充実するにつれ、日本の実店舗よりもラインナップは目に見えて良くなってきた。うまくキャンペーンなどを狙えば、日本で買うよりも安い場合も多かった。日本に帰国した際にも、アキバまでわざわざ買いに行く優位性は薄れ、足はだんだん遠のいていった経験がある。

アニメや漫画が趣味である人でも、海外に行けば同じ趣味を持った人は全くゼロではないのではないだろうか。いろいろと検索していけば、同じ趣味嗜好を持つ人は案外、異国にもいるものである。コスプレなどは会場からの帰りなのだろうか、結構道ばたを歩いているのを見かけた。最も宗教上の理由などから禁止されている国もあるかも知れないので、そこは気をつけてもらいたい。

「治安や食生活、衛生面で不安を感じる」と回答している人が最も多いが、これは日本が安全で、きれいすぎると考えた方がいい。おそらく他の先進国と呼ばれるどの国を見ても日本ほどの安全や衛生クオリティを保っているところは地球上に存在しない。なぜか。そこまでのクオリティを出すことも出来ないであろうし、やる必要性もないからだ。個々人がある程度のリスクを認識しながら生活すれば、全く問題ないのである。全面的に個々人の安全や衛生面に関して面倒を見てくれる社会など、筆者は逆に気持ち悪いと思ってしまう。生活のほとんどを委ねることができてしまう社会は、人間として生きることを放棄した社会に等しい。それでも疑問を感じないというのであれば、やはり人間性を犠牲にしながら土着に暮らしていけばいいと思う。

食生活についても日本と同様を求めるのはやはり無理がある。手に入る材料も違うし、味覚も異国の人とは異なるからだ。そういえば昔、「正当な日本料理を海外に広める」といった主旨の日本政府主体の運動があったが、頓挫したのを覚えている。当たり前だ。異なる条件でも同じものが用意できるという、発想そのものに問題があるからだ。仮に可能だとしてもコストを度外視したものになり、現実的では全くないだろう。反対に「異端な日本料理を日本に紹介する」ほうがはるかに楽しいし、文化の融合具合がわかるというものである。

話は少しそれたが、自分で料理して工夫することは可能だ。食生活に心配する暇があるなら、自分でどういう料理が作れるかの再確認をした方がはるかに建設的です。そしてこれもなんとかしようと思えば、なんとかなるものである。

今ある生活を変えたくない想いは誰しもあると思う。筆者なんかは特にその想いは強い方であるが、「ずっとそのまま」でいることはやはり何事も無理があるのだ。どこかで変わる契機が誰しもあるのであれば、異国への滞在はなかなか面白いチャンスではなかろうか。一度騙されたと思って行ってみることをお勧めする。