異国見聞私書録

異国から見たこと感じたこと気になったこと。そして時折テクノロジーのお話。

Windows 8を触ったがこれはかなりひどい

会社にVAIOのタブレット兼ラップトップのようなWindows 8搭載機を持ってきた人がいたので触る機会があった。その人には申し訳ないが、かなりひどいというのが感想。

Windows 8.1がどのくらいクソ仕様なのか少しだけ紹介
http://bto-pc.jp/btopc-com/select/windows-8-1-preview-review.html

上記のブログ、 多くの部分で共感できる。慣れの問題かも知れないが、昨今のOSは「慣れなくとも使える」ことを念頭において作られていることを考えるとやはりガックリくる。店頭展示しているデモ機などには触った経験はあったが、本格的にメンテを頼まれたのははじめてで、その操作性の悪さに愕然とした。

VAIOもキーボードとスクリーンが分離するものだったが、分離させるメリットがあまりよくわからない。スクリーンも解像度の高めのものを使っている。しかし、画面をクローズさせる「☓」ボタンが小さく、指で押すとかなりの割合で押し間違えた。リンクを「クリック」する代わりに指で触ろうとすると、あらぬところを押してしまう。

そもそもキーボードを打ちながら画面に向かって腕を伸ばし、指で触るような操作はかなり面倒だ。やらない人のほうが多いだろう。そのためにVAIOではスクリーンとキーボードを分離できるような仕様にしたのだろうが、仕舞うときにスクリーンとキーボードを「くっつけて」戻さなければならない。これをくっつけるのにかなりイライラする。ラップトップのように「パタ」っと閉じるわけにはいかない。

ラップトップとタブレットのいいとこ取りをしたつもりなのだろうが、私には「悪いとこ取り」をしたようにしか思えなかった。申し訳ないが、OSもPCメーカーも「ユーザ不在」の折衷案で作ったのではないかと見紛う代物である。

以前のブログでも書いたが、教育関係者などはLinuxやFreeBSDなどの他のOSに移行を考えたほうがいいと思う。いや、一般消費者でもそうかも知れない。使うのにお金を払いしかも使いずらいのと、無料ではあるが多少使い慣れる必要はあるOSとではどちらがいいだろうか?Linux搭載機を日本で購入するのは難しいかも知れないが、古いPCに自分でOSを入れて挑戦するのもいい。

OSにお金を払う時代は終焉を迎えつつある。OSのビジネスモデル面での「破壊的イノベーション」が起きているのではないだろうか。昨日のままの常識では明日を迎えるのが難しい時代に入っている。